ベクトルズ 第1号

「《写真機械》としての人間」ホンマタカシ×佐々木敦
「NEW WAVES」→「アフォーダンス」→「中平卓馬」→「音楽」。
何年か前、ティルマンス展で聞いた後藤繁雄さんとホンマさんとの対談を聞いたとき、あまりに掛け合いが成り立たなさ加減に唖然として以来、ホンマさんの写真集を見かけても手に取ることはなかった。その後、後藤さんと在本さんの対談を聞いてあのとき僕にあっていなかったのはホンマさんじゃなくて後藤さんだったんだとわかった。

ホンマ (略)簡単にいうと、モダンもとっくに終わって、ポスト・モダンも終焉に来ているところぐらいでどういう風にやっていくかってところにきているんですよ。写真はそれでも無邪気にモダンの終焉を迎えずに、ただ決定的に出会い頭に瞬間を捕らえればいいんだってところで成り立ってきた珍しいメディアなんじゃないんかなって思ってるんですよ。(略)

NEW WAVES