台風 vs.珈琲@京都、大阪


京都駅から運転の荒い17系統に乗り河原町今出川のカフェ工船へ。着いたのが11時50分ごろ。開店は12時から。音楽を掛けながら準備中だったので暫くヴォイスギャラリー前に並ぶチラシで時間を潰し店内へ。入ってすぐのところに古い焙煎機、キッチン、カウンター。奥に自転車コーナー。この建物に来たのは12年ぶりくらい。昔とおんなじ雰囲気をもっている。となりの畳屋がなくなり周りにマンションが幾つか建っている。エアコンのない室内。開け放った木枠の窓から、台風の風で揺れる木の葉の音と河原町通りを走る車の音が風と共に室内に入ってくる。メニューは小皿に入ったコーヒー豆。豆の色の違いを見て、それぞれの苦味を思い浮かべる。黒く四角いミルで挽かれ丁寧にネルで淹れられたマンダリンが少し重めのグラスに入って出された。冷めてもおいしそうな口に残る感じが嬉しい。オオヤさんの話しや福岡の某有名店のあれやこれやや東京の美味しい喫茶店(カフェ・ドゥ・ワゾー@阿佐ヶ谷がオススメだそうだ)の話しや中川ワニさんの話しなど。やはり東京にあこがれるのか…。楽しいひと時。近くにあったら通いそう。

バスで河原町通りを下り、三条で降りる。新京極できしめんを食べてろくよーしゃ地下店。こんなに暗かったのか。昼に入ったのははじめてかも。このお店向きな女の子たちが働いている。狭いカウンターの向こうでマスターの手により、手際よくペーパードリップでコーヒーが入れられドーナツが温められラップでケーキが包まれていく。壁に並ぶお酒のボトル。傾いたCDプレイヤーに堆く詰まれた詰まれたCDの山。

四条河原町から5系統に乗り京都駅へ向かう。山鉾がならぶ四条通りは大渋滞。烏丸に出るまで可也の時間を費やした。阪急前から17系統に乗ればよかった。
新大阪のホテルにチェックインし、ワニさんに教えてもらった南堀江にある saji に向かうが、地図を持たずに出てしまった。台風の雨の中、携帯で調べつつ街角の地図を眺めつつようやく辿り着く。このあたりに来たのは初めてかもしれない。洒落たお店が点在している。Googleを検索すると「毎日の道具、日々の食事、ビルの2階、公園の前、時々展示.」と表示されるが、まさにそんなお店。通りからお店に入る前に階段があると別世界に入る「わくわく感」が増幅される。

長堀鶴見緑地線で心斎橋まで戻る。車両は70年代のSF映画に出てきそうな、少し古ぼけた直線的なデザイン。これまたワニさんオススメのお店、シャムアへ向かう。階段を3階半分あがり少し入ると急に「ここはどこ?」なフレンチな世界がはじまる。天井からアクリルのキーホルダーがきらきらぶら下がり壁や机にフランス小物が溢れかえる。コーヒーと素朴なワッフルを頂きながらお店の方とおはなし。ワニさんに「シャムアに行ったらなんでもわかる」と言われたとおり近所のスペイン料理のお店や奈良のカフェや本当にいろいろと美味しいお店をたくさん紹介してもらうがそとは見る見る風雨が強くなってきたので、食事はホテルで取ることにした。大阪に行ったときはまずシャムアに寄って、お店の情報を仕入れよう。先週、ワニさんに薦められたマッスル・ホルモンは次回のお楽しみということで…。スゴく残念。

四つ橋線西梅田御堂筋線に乗換え新大阪へ。降りてホテルへ向かうときにはすでに雨は上がっていた。なんやそれ。大阪空港に降りようとする飛行機が星がぎりぎり見えない夜空を一瞬塞いで通り過ぎていった。天神で見上げたときよりはっきり見える。