大垣

昼前に大垣着。何度も通過したことはあったが、降り立ったのは初めて。駅の北にショッピングモール。何か巨大な工場の跡地か。古い工場らしきものもまだ残っている。南口が市街地。中央のとおりに商店街。岐阜おおがきビエンナーレの作品はこちら側に点在している。八木良太さんのcyborg。ひまわりに太陽電池。確かにそれは効率がいい。和菓子屋が多い。栗きんとんって東濃の名産じゃ…。古いビルの上層階と屋上を使いまくった梅田哲也さんのかざな。時の流れで自然にできて、これからも続いていきそうな空間。その空間を取り巻くあたりの景色がまた味わい深い。大垣本陣だった竹島会館で八木良太さんのCicada。天井のコンセントに刺さったUSB ACアダプタに刺さったiPod shuffle(1st)から垂れ下がったイヤフォンにセミの抜け殻がいくつか。イヤフォンからセミの鳴き声。亡き声。ガラス窓の向こうに秋の庭。外の音。鳴き声が妙に生々しい。頭の中で時間が狂う。お寺の鐘の音も聞こえてきた。これは上の階の作品の音。サイトシーイングバスで大垣市街地をぐるり。ピンホールの映像を楽しむバス。カメラの中の私。真ん中のスクリーンに左右からの映像が投影され逆さまに写っている。被写界深度が深いからかなんなのか妙に立体感があるへんなリアリティ。バスガイドさんが唄うおおがきビエンナーレのうた。少し酔う。赤松さんにSnowflakesのアプリをiPhoneへインストールしてもらう。IAMASONIC。赤いシャツに黒いネクタイしているミニスカートのひとがいるなと思ったらCRAFTWIFEって。kraftwerkへのオマージュ、ということにしておくのが無難か。Snowflakes[Prototype]。アプリを立ち上げ画面をタップすると、青い輪と雪の結晶がひろがり音が鳴る。会場のいろんなところで音が広がる。スピーカーの特性か音量を最大にしてもかすかに聞こえる感じ。途中画面全体の色が変わった。周りを見るとみんな違うタイミングで違う色でモニタが光っている。赤松さんに制御されている? この作品は演奏するかしないか、端末に集中するか引いて見られるかなどなど諸条件によって感じ方が全く違うと思う。いろんな方法で楽しんでみたい。Fredrik Olofsson、映像と音と本人。