両国

初めての相撲観戦。国技館自体はダライラマの講演を聞いて以来2回目。2時過ぎに着く。入場し指定された茶屋へ行き升に案内される。正面の後ろのほう。何も頼まなかったからか扱いがぞんざいな印象。客席は3割くらいの入り。枡は飲み食いしながら過ごすの流儀のようだ。前の枡の人は常連さんのようで、4人の枡を二人で使い、途中茶屋がひっきりなしに食べ物や飲み物を運んでくる。館内を歩く。ボクでも知っているような横綱を取っていたような親方がジャージを着て館内整理をしている。2階は椅子席。「観戦」するには此方のほうが集中できそう。値段もかなり安いし。番付が上がっていくと、取り組みのレベルも客席の雰囲気も変わってくる。裸足だった行司が足袋を履いている。客もだんだん増えてきて、いつのまにか満員御礼の幕が下がっている。(満員には見えないが…) 幾つかの取り組みに懸賞金が付きだす。人気のある力士の声援は一段と高くなる。客席の半数以上がその一方の力士を応援し、彼が負けるとガッカリした空気に包まれる。彼が勝つと皆で拍手喝さい。なんとも。5時半過ぎの取り組みは流石に緊張感がさらに高まる。今日は両横綱とも白星で終わる。6時、外に出ると門の横に立っている櫓の上から太鼓の音が響いている。落語を思い出す。そう、国技館は寄席と同じような空気感だった。