世界の片隅から

昼休みにINAXギャラリー石川直樹さんの個展を見る。雪の中の合掌造り。いっこいっこみるとちょっとずつ違う。この違いは家主のセンスか建てた人のセンスか場所が持つ気の反映か。窪んだ隙間に入り込んだ家。4色の四角い家。色のパターンがみんなちょっとづつ違う。いろんな片隅の家。この違いはワザとじゃなくて仕方なく産まれてきたんだろう。いや中には捻くれて他とはちがうことやってやろうってところから産まれたものもあるだろう。はるか昔、窪んだところにひとがすんだことは簡単に想像ができる。いま、その場所にいまどきの外観を持った家が埋もれているのはなぜだろう。家があるならそこに住むことはないのに。家の前の道がアスファルトで舗装されている。なぜそんなところにこだわっているのか。
白い縁が残っている。アクリル圧着。大きな作品はいいが小さめの写真が何枚かひとつの額にまとめられた作品は小さめの写真がそれぞれアクリル圧着されていて組み合わせたときの継ぎ目が気になった。なぜだろう。
中央通りは知らないうちに幾つかのビルがなくなっていた。
NEW DIMENSIONPOLAR ポーラー