ね〜ばね〜ば

みる

水戸芸術館で宮島達男さんの「Art in You」展。Death of Time。真っ暗な部屋の中で一列に並びカウントダウンを続ける赤い数字。木の床に反射する数字が地中から浮かび上がってこようとしている。新作、HOTO。宝塔？　大小様々いろ様々なカウンターが埋め込まれた鏡面をもつ、宗教的な趣を持ったモニュメント。メガネを取ってみると（裸眼0.1以下、少し乱視）眩い光に包まれた夜景のよう。ひとつひとつのひかりそれぞれが違ったリズムでカウントしてる。まさに灯りの中で別々の生活がある夜景のよう。展示室の壁面も鏡にしたら壮大な万華鏡になりそうだ。きょうのワークショップで作っていたTシャツがよさげ。参加すればよかった。
宮島さんの展示は全体的には若干物足りないと思いながらクリテリオムで飯田淑乃さんの展示。人工芝がひかれた展示室に飯田さんが歌のお姉さんのような雰囲気を持つ「ごけんゆかり」になりすまし、納豆菌のぬいぐるみの「なっちぃ」片手に自作の茨城ご当地ソング「ねばねばなっちぃのうた」をうたうプロモーションビデオが流れる。彼女はいままで展示する都市それぞれでそれぞれのご当地キャラクターになって作品を作ってきたようだ。YouTubeにいくつか作品が上がっている。単純に面白いと思ったが発表する場所がホワイトキューブの中でいいの？もっとアートの外にいるひとたちに見てもらったほうがいいんじゃないの？これだとアートの枠の中に閉じこもっているだけのように感じる。
展示室を出てミュージアムショップに並ぶ図録を見て、今日は宮島さんの展示を見に来ていたんだと思い出した。