昔の名前

よく行く中堅牛丼チェーン店で貰うレシートを見ていたら、住所の表示がいまのビル名とは違っていた。数年前に外資系投資会社に売却されるまでこのビルは大手スーパー系のカード会社の名前がついていたが、その名前でもない。
レシートのビル名はその大手スーパーに勢いがあったころに再建支援をしていたミシンメーカーの名前だった。
そのビル名で検索してみると、このビルは1960年代に立てられたそのミシンメーカーの本社ビルでその年の日本建築学会賞を受賞した建物だということがわかった。いわれみれば建物の外側がカーテンウォール&ダブルスキンでモダンな雰囲気を持っている。
これだけ所有者が変わっているのに解体されずいままで残っているのは珍しい。当時と容積率の制限が変わり、建替えようとするといまの床面積を確保できないということが理由らしい。


この建物を発注したいまはなきミシンメーカーの人たちの目にはどのように映るのだろう。
再建中の大手スーパーの人たちにはどのように映るんだろう。
建物自身は、長生き出来てラッキー!といった思っているだろう。


この牛丼チェーンももともとそのスーパーの関係会社だったが最近売却された。
このお店が出来たときは、すでにカード会社の名前がついていたはず。いったいなぜレシートにこのビル名を印字するようになったんだろう。そして、いつまで使い続けるのだろう。