誰も知らない
子どもたちの演技というか振る舞いが自然すぎて、映画だかなんだかわからなくなってくる。
全編手持ちで撮っているのか、カメラが揺れている。
そのゆれが「人肌なゆれ」なので、余計に画面に集中できる。
水平垂直が取れていないスナップ写真に安心するのと同じ気持ちか。
この映画のスチールは川内倫子さん。
彼女らしい透明感のある写真だが、ホームページにある是枝監督が撮った写真のほうが映画の雰囲気が広がっている。
監督だもの、当たり前か。
http://www.kore-eda.com/daremoshiranai/
実際にあった事件を基にしたというこの映画。
基の事件について調べたが、映画よりもっと悲惨な結末を迎えていたようだ。
こういう暮らしをしている子どもは、昔からいっぱいいただろうしいまもそこら中にいるだろう。
周りで見かけたことはないが、ただ気づいていないだけかも。
あんな状態に陥れても信じてもらえる、子どもにとっての母という存在の大きさって…。
(※もちょっと加筆するかも)