夜明け前

セイゴオNHK「人間講座」のテキストで紹介していたので購入。第1部上下2冊読了。木曾・馬籠の庄屋の目から見た黒船来航から大政奉還までの時代の話。いままで幕末の話しには興味がなかったが、歴史の授業で習った断片がやっとつながった。第2部は「革命」のための礎になった思想とはまったく別の世の中になっていく姿が描かれているようだ。砂時計のようにいろんな考えが「現状打破」を目的とし妥協しながら集まり、その目的を達したところでまた各自の妥協したところを掘り返し混乱していく。日本が妙な方向に連れて行かれそうないまこの時期に読むのに最適な一冊。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0196.html(ネタバレ注意)