育ち

qjn2004-02-29

マリオンで「木村伊兵衛土門拳」展。会期中最後の休日だったこともあり大入り。いままで写真史の文脈の中でしか彼らの写真は見たことがなかったけど、良かった。いちまい一枚の写真が持つ力が凄い。お坊ちゃまの木村伊兵衛と貧しかった土門拳高峰秀子が書いた二人に写真を撮られたときの文章が、二人の違いをはっきり示している。スナップ的な撮り方の木村とカッチリ決めてから撮る土門。ボクは出合った瞬間を切り取る「粋」な木村伊兵衛の作品が好き。作品自体も良かったが、学芸員の作品選択、展示構成が作品の良さをさらに引き出している。